「人に恵まれた」背中を押してもらって拓けた、学習塾経営の道。 〜前編〜

「 不思議と周りの人に恵まれて、ここまで楽しくやっています」

そう笑顔で話してくれる男性。

小千田有志。28歳。
誕生日を1ヶ月後に控えたこの日(取材日 2018.4.25)
彼の職場を訪ねた。

 

彼はいま
北海道札幌市東区にある学習塾「こせんだ学習塾」を経営している。
小・中学生を対象に、少人数の個別指導と集団指導の2種類の授業を行うほか、
北海道学力コンクールなどの各種学力テストの実施、
夏休み、冬休み等の季節講習授業、中学生向け定期テスト対策講座、高校入試対策講座を展開している。

彼が経営する「こせんだ学習塾」は開講して今年で5年目を迎える。
塾を開校した2013年12月、塾生は0からのスタートだった。

 

小千田「最初は学校の前に立ちチラシを配ったが誰も見向きもしてくれなかった。

    何だこの塾は?と冷たい顔をされて、、、まさに地獄でした。・」

 

しかし、今では小・中学生合わせて40人の塾生を抱える規模にまで大きくなった。
最初は一人で教えていたが、今では大学時代の後輩を非常勤講師として雇って2人で教えている。
どのような葛藤を乗り越え、これまで塾生を増やすことが出来たのか、そのルーツに迫る。

小千田さんは
北海道旭川市の隣に面する鷹栖(たかす)町の出身。
旭川東高校を卒業後、
得意だった科目、国語を活かして出版社などに就職できればという思いで
兄も通っていた北海道大学を受験するも失敗。

浪人してもう一度北海道大学を受けるも2度目の失敗。
後期受験で合格した北海道教育大学札幌校に進学を決めた。

小千田「もともと国語が得意だっただけで先生になる気は全く無かった」

大学時代に所属した【子どもと遊ぶサークル】では、
学生ながら転売などでお金を稼いでいる人がいたり、
身の回りに自分の好きなことでお金を稼いでいる人がいたりして、
公務員の先生ではなく、何となく自分の力でお金を自由に稼ぐことへの憧れを持ったという。

小千田「自分の将来を迷う中で日本語教師という目標が見つかった。大好きな国語を生かし日本語を教える仕事がしてみたい」

とりあえず日本語教師の資格として、日本語教師養成課程420時間修了の認定をもらうことができた。
しかし、日本語教師という仕事が身近に感じることが出来ないまま月日が流れていた。

大学4年生になったころ、
周りの人が受けているからという理由で教員採用試験を受けた。
一般での採用とはならなかったが、大学も卒業するし何か仕事をしなければと
臨時採用の職員になることを考えていた矢先に転機が訪れた。

 

 

「大学を卒業することが出来ない。」

 

 

小千田さんが所属していたゼミでは卒業論文で手書きでの課題があるが
それをパスすることが出来なかった。

 

留年が決まった。目の前が真っ白になった。

 

そこで学生時代にアルバイト先でお世話になっていた方に
傷心旅行ということで函館へ温泉へ連れて行ってもらった。

「ぼく、大学留年することが決まりました」
小千田さんが伝えると

「じゃあ日本語教師の仕事をしてみたら?」というアドバイスを頂いた。
その言葉に背中を押され函館でYシャツなどを買い写真を撮影して、その場で履歴書を出した。

そこで採用してくれたのが【北海道ジャパニーズランゲージスクール】だ。

札幌に出来たばかりの日本語学校を運営する会社で
自分の好きなことをやらせてもらえる場を提供してもらえた。
働く場を提供してくれただけではなく、小千田さんの将来についても色々と相談に乗ってくれた。

「日本語の先生だけでは食べていくことが出来ないから、会社で働いた方が良いのではないか?」
そうアドバイスを受けたが小千田さんは会社で勤めるという気は無かった。

小千田「どうせやるなら、自分が大好きな国語や勉強を教える塾を開きたい。」

でもまだ決心がついていなかった。
大学を卒業できず、将来についてはっきりとした目標が見つかっていないのに
自分の好きなことという基準で塾を開いてしまって大丈夫なのか・・。

 

そのことを恐る恐る
日本語学校を経営している方に相談すると

「面白そうだね!」という答え。
目の前が一気に明るくなり自分の気持ちが晴れた。

 

小千田
「生活していくことだけが大切ではなくて、何をして生きていくかということに重きを置くべきだという言葉に励まされました」

何かを始めたいと伝えると自然と協力をしてくれる方々がいる。
小千田さんは塾の開校に向けた準備を進めた。
チラシのデザイナーを紹介してくれる人、
塾の場所を探してくれる人、
色々な人の協力があった。

 

ようやく迎えた塾の開校の日
2回目の大学4年生だった2013年12月。

塾生は0だった。

 

アルバイトをしながら塾の家賃など固定費を支払う。
2014年1月・2月 塾生は0のまま。
住む家の家賃を節約するために
お世話になっていた方の家で寝泊りをさせてもらった。
そして、来る日も来る日も近所の学校へ行きチラシを配り、
それ以外の時間はバイトを続けた。

 

小千田「本当に地獄だった」
3月になって塾生が、ようやく1人入ったが
このままではダメだ。
もう辞めるしかないのかもしれない・・・。

 

そんな時、
アルバイトでお世話になっていた日本語学校の経営者からお話を頂いた。
「うちの正社員として、働かないか?統括マネージャーという立場も用意するよ」

 

小千田さんの心は大きく揺れた。
もう辛い状況から抜け出せる。
そして、自分が好きだった日本語学校の先生として
それも正社員として働ける。

「こせんだ学習塾を潰すか・・・。」
「でも、せっかく入塾してくれた1人の子どもはどうする・・。」

 

小千田さんの心は揺れていた・・・。

【こせんだ学習塾】
住所:札幌市東区北24条東16丁目1-25土手司法ビル2~3階
TEL: 011-299-2922
(※地下鉄東豊線 元町駅から徒歩2分 専用駐車場がありませんのでご注意ください)

WEBサイト【http://kosendajuku.com/

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